G20財務大臣会合、共同声明採択 イスラエルとハマスの“武力衝突”は盛り込まれず
北アフリカのモロッコ・マラケシュでG20財務大臣会合が開催されました。共同声明には、イスラエルとハマスの武力衝突については盛り込まれませんでした。
G20の中で、日本など複数の国が、イスラエルとハマスの衝突に憂慮を表明したそうなのですが、議論の形にはならず、共同声明には盛り込まれなかったということです。
鈴木財務相
「この成果文書の中には、このイスラエルとハマスとの衝突のことは触れられておりません」
13日のG7では、急きょ共同声明に文言が盛り込まれましたが、一転して、G20では盛り込まれなかった形です。
同行筋は、この背景について「元々のアジェンダに入っていなかった」とする一方で、「議論しても収束が難しいアジェンダだった」と明かしました。
一方で、成果も上がっています。
G20は、これまでロシアや中国など多くの国が参加していて、ウクライナについての文言の調整が難しく、大臣会合として6回連続で共同声明を見送っていました。しかし、今回はロシアへの名指しは避けましたが、「世界中の戦争および紛争による甚大な人的被害と悪影響を深い懸念」との文言で採択しました。
各国の思惑が複雑に絡まる中で、ウクライナについても折り合いをつけ、合意することを優先させた共同声明になりました。