三菱自動車 ホンダと日産の経営統合への合流見送りを検討
ホンダと日産の経営統合に向けた協議をめぐり、合流を検討していた三菱自動車が、経営統合への合流を見送ることを検討していることがわかりました。
三菱自動車はホンダと日産の経営統合に向けた協議に合流するかどうか、今月末をめどに判断するとしていましたが、複数の関係者によりますと、合流の見送りを検討していることがわかりました。近く、最終的に判断します。
三菱自動車の加藤社長は24日、記者団に対し、「まだ何も決まっていない」とした上で次のように述べました。
三菱自動車・加藤隆雄社長「いろんな意見があるので調整している段階」
ホンダと日産の経営統合に向けた協議をめぐっては、日産が進めるリストラなどの経営再建策が実現するかが焦点になっています。
三菱自動車の幹部は、これまでも、「経営統合ありきではない」との考えを示していますが、柔軟に経営判断できるいまの体制を当面は維持しながら、日産とホンダの協議の行方を見極めたい意向だとみられます。
一方で、三菱自動車は、すでにホンダ・日産と進めている電気自動車(=EV)開発での協業など、3社の間の技術提携は継続し、さらに強化していきたい考えです。