「だけ弁当」「駅弁風」 コロナ禍の需要にマッチ…コンビニ各社のユニークな商品
コロナ禍で家でもお弁当を食べるようになりました。コンビニ各社は、ユニークな商品戦略を打ち出しています。
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今月8日、日本テレビだけが撮影を許されたのは、ローソンストアの新商品試食会です。
ローソンストア100運営本部 統括部長・林弘昭さん
「3月9日発売の“のり磯辺揚弁当”です」
社長や役員が並ぶ席に出された新商品は、のり弁の上に、ちくわの磯部揚げ“だけ”が乗ったお弁当です。
ローソンストア100 佐藤隆史社長
「なるほど、これあれだね『だししょうゆ』でしょ、これ」
ウインナーとミートボールに続くローソンストアの「だけ弁当」第3弾、「のり磯辺揚弁当」が発売されます。
累計100万食を売り上げた「だけ弁当」の仕掛け人が、運営本部・統括部長の林弘昭さんです。
ローソンストア100運営本部 統括部長・林弘昭さん
「『こんなふうなお弁当を作ったらどうだろう』ということで、簡単に絵を描いて」
10年前から考えていた“ウインナーだけ弁当”。「見た目が良くない」などの理由から、なかなか企画が通りませんでした。
そこに助け舟を出したのが、商品開発を担当する山田克徳さんです。
商品本部 山田克徳さん
「『絶対売れない』と思いましたけども、もう…このウインナー弁当にかける気持ちがすごく詰まったメールがきまして」
その後、転勤などで一時頓挫しましたが、東京で再会を果たした2人は、去年6月、“ウインナーだけ弁当”の発売にこぎ着けました。
コロナ禍で、自宅で食事をする機会が増え、シンプルなお弁当と自分の好きなモノを組み合わせるという需要にマッチしたとみています。
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このコロナ禍は、コンビニ各社にとって新しい販売戦略を考えるきっかけになっています。
ミニストップで展開しているのは、「駅弁風弁当」です。
ミニストップ広報担当 篠原淳一さん
「(コロナ禍で)旅行に行かれる機会が大きく減っているなかで、また、旅行気分を味わえるようなお弁当を開発したいと」
今月は、タコのだしが染みた山菜入りのご飯に、柔らかく煮たタコの足が乗った「駅弁風たこめし」が登場しました。
これまでに21種類の旅行気分を味わえる「駅弁風弁当」を販売し、シリーズ累計100万食以上のヒット商品になっているということです。