長期金利が1.5%に上昇 15年9か月ぶりの水準 日銀の追加利上げ観測続き

6日の債券市場で、長期金利の指標となる10年物国債の利回りが一時、1.5%まで上昇しました。2009年6月以来、実に15年9か月ぶりの高水準となります。
背景には、日本銀行が今後も段階的に利上げを進めていくとの市場の見方が続いていることがあります。
日銀の内田副総裁は5日、「経済・物価の見通しが実現していくとすれば、それに応じて、引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していく」と述べました。
一方で、今後の利上げペースについては、「経済の反応を確認しながら進めていける」と述べるにとどめました。
アメリカのトランプ政権の関税政策によって先行きの不透明感が続く中、内田氏が追加利上げに慎重な姿勢を示さず、長期金利の上昇をけん制するような発言もなかったことで、市場が日銀の利上げ継続を改めて意識した形です。