水を使わずに染色 環境負荷抑える繊維技術の研究でよそと差別化 福井大学に新しい拠点
水を使わずに繊維の染色や脱色を行なう新しい研究拠点が6日、福井大学に開設され、北陸初となる高度な分析装置も導入して、繊維王国福井の技術力アップにつなげます。
福井大学文京キャンパスに開設されたのは、産学官連携による「未来共創テキスタイルセンター」です。
大学では、環境への負荷を減らすため、水を使わずに高温高圧の二酸化炭素で繊維の染色や脱色を行なう研究に力を入れていて、センターはその研究拠点となります。
施設は、北陸初となる、10万倍まで拡大できる最新の電子顕微鏡も導入し、より高度な研究環境を整えました。
■福井大学産官学連携本部 米沢 晋本部長
「染色技術の革新をして、繊維産業そのものを、福井から変えていく、革新していくということを考えている 未来を共につくる拠点にしたい」
福井大学では、繊維王国福井の技術力向上につなげ、ほかの繊維産地との差別化を図りたい考えです。