山形銀行の中間決算 有価証券の利息配当金が減少するなどし「減収減益」 通期見込みは上方修正
山形銀行は12日、今年度上半期の中間決算を発表しました。有価証券の利息減や法人税の増加などで「減収減益」の決算となりました。
山形銀行のことし9月期の中間決算は、企業の売上高にあたる「経常収益」が前の年の同じ時期に比べ12億2900万円減少の220億1700万円となりました。また、中間期の最終的なもうけを示す「中間純利益」は、わずかに減って20億5000万円となり、「減収減益」となりました。
山形銀行・佐藤英司頭取「減収にはなっているが要因が前年の投資信託の売却益があった反動理由が明確なので今のところは大きな問題ではないととらえている」
山形銀行では「減収」の主な要因について有価証券の利息配当金や国債など債券の売却益が減少したことなどを挙げています。「減益」した要因は、経常利益は増えたものの、法人税の負担が増えたのが主な要因であり、減少した額については「数十万円レベル」とほぼ横ばいであると述べました。
山形銀行・佐藤英司頭取「銀行に対する期待が資金面だけではなくコンサルティングを含めたアドバイス、支援に対しての機運が高まっていると認識している。人手不足資材高騰いろいろな課題を抱えているのでしっかりといろいろなアドバイスを含めた支援をしっかりとやっていきたい」
また今年度通期の業績予想については、単体で経常収益を350億円から420億円に、当期純利益を25億円から30億円に上方修正するとしています。理由について、資金利益や株式の売却益などが当初予想を上回り、経費が想定を下回る見込みであることを挙げています。山形銀行は今後も投資配分の再構築を進めより収益が見込まれる株式や債券などに組み替えて運用するとしています。