「例年の半分しか」クリスマス前に…猛暑の影響でイチゴが品不足 ケーキ店も頭抱える 山梨
もうすぐクリスマスですが、ケーキに欠かせないイチゴが夏の猛暑の影響で品不足となっています。洋菓子店ではイチゴ不足のほかにもあらゆる材料の高騰も重なり、頭を抱えています。
昭和町飯喰のいちご園です。
いちご園みない 薬袋義人 代表
「現状だと赤い実がかなり例年では出始めているはずなんですけども、今やっと実が出始めてるという状況です」
こちらでは夏の記録的な猛暑の影響でイチゴの苗の生育が例年より2週間ほど遅れたため、本来ならすでに始まっているはずの収穫作業がいまだにできていません。
クリスマスシーズンを前に気温が下がる夜間と早朝、暖房でハウスを暖めて生育を促していますが、出荷量は例年の半分以下となる見通しです。
さらに肥料や電気代の高騰も重なり、頭を抱えています。
いちご園みない 薬袋義人 代表
「去年に比べてもさらに遅れが目立ってきているので、今後は暑さに合った栽培というのを研究してやっていかないとどんどん収穫がずれ込んでしまうのかなという思いはありますね。温度管理をしっかりしてクリスマス商戦に向けて管理をしていくというのがやれる範囲の仕事というか、そういう状況だと思いますね」
頭を抱えているのは洋菓子店も同じです。
甲府市のこちらの店ではクリスマスを前に国産イチゴの入荷が遅れ、例年の半分しか確保できていません。
このため、クリスマス向けにイチゴ以外の果物やチョコレートを使ったケーキを増やして対応するということです。
セーヌ洋菓子店 稲山貴 店主
「もうこればっかりはどうにもならないですから。(いちごの入荷を)待つしかないです。その分商品を減らすかというところです。これだけ国産のイチゴが遅れていると、もうどうにもなりませんからね」
さらに、小麦粉やチョコレートなどあらゆる材料が高騰しているため、今年に入り商品の値上げに踏み切ったといいます。
夏の記録的猛暑や終わりの見えない物価高が年の瀬に影を落としています。