“水素先進地”へ前進 発生装置の中核機器を山梨で量産へ「カナデビア」が工場建設
県が進める水素発生システムの社会実装に向け大きな一歩です。都留市内に水素を発生させる装置の中核となる機器「水電解スタック」を量産する工場の建設が決まりました。
都留市厚原に工場の建設が決まったのは工場設備や産業機械などを製造しているカナデビアです。
新工場では県が進める独自の水素製造技術「P2Gシステム」の中核機器となる水電解スタックの大量生産を行うとしています。
県によりますと、機器の生産量は年間で米倉山に設置されたシステムの600倍以上に上るとしていて、県内産の機器が量産されることでシステムの低価格化が期待できるとしています。
また、長崎知事は工場の進出によって水素先進地としての位置づけが大きく前進するとの見解を示しました。
長崎知事
「充実した研究環境が整った本件に“量産”という新たなピースが加わることになる。米倉山を核として重ねてきた実証が、実装へ移行するスピードが加速するのではないかと期待する」
新工場の設備投資額は約80億円で 操業開始時の従業員数は100人、完成予定は2028年度末です。