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【速報】「紅麹」問題で小林製薬の臨時株主総会 再調査求める香港投資ファンドの株主提案は『否決』 株主から「前会長が特別顧問」「創業家の株」に疑問の声も

2025年2月19日 11:50
【速報】「紅麹」問題で小林製薬の臨時株主総会 再調査求める香港投資ファンドの株主提案は『否決』 株主から「前会長が特別顧問」「創業家の株」に疑問の声も

 小林製薬の「紅麹問題」をめぐり、株主である香港の投資ファンドから再調査などを求める株主提案が出されたことを受けて、19日午前10時から大阪市内で臨時の株主総会が開かれ、投資ファンドからの提案は反対多数で否決されました。

 小林製薬は今月10日に去年1月から12月までの通期決算を発表し、紅麹関連の製品回収費用や被害者への補償などの影響で、上場以来はじめての減益となったことを発表しています。また、京セラ出身の大田嘉仁さんを会長に招へいするなどの新たな人事案も発表しています。

 一方、株主である香港の投資ファンド「オアシス」は、一連の問題に対する再調査や新たな社外取締役の選任などを求める株主提案を提出。これに対し、小林製薬は、「別の第三者により重複する調査を実施するのは業務に著しい支障を生じさせ、補償や信頼回復、再発防止などの取り組みを停滞させる」などとして、提案に反対する姿勢を示していました。

■「86歳の前会長が特別顧問で残るのはどうなのか」との声も

 午前10時から行われた株主総会で、株主からは、「今年86歳となる前会長が特別顧問として残るのは企業としてどうなのか」といった疑問の声や、「いつになればこの問題が解決し、元の状況に戻ることができるのか。」「創業家の株を会社が買い取り、新たな一歩を踏み出すべきではないか」といった質問が上がりました。

 一方で、「創業家のおかげで良い商品を生み出してこれたのも事実なので、今後も助言を求めるのはいいのではないか。世界のトヨタも創業家で頑張っているから、引き続き頑張ってほしい」などの激励の声も上がりました。

 その後、株主提案についての採決がとられましたが、反対多数で否決され、株主総会は約1時間40分で終了しました。

最終更新日:2025年2月19日 13:16
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