UNRWA「来月末にガザ地区支援が停止」 職員のハマス攻撃関与の疑いで“資金拠出停止”
UNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関は29日、職員がハマスの大規模攻撃に関与した疑いで、資金拠出を一時停止する国が相次いだことを受け、「このままでは来月末にガザ地区での支援が停止する」と訴えました。
UNRWAをめぐっては、イスラム組織ハマスによるイスラエルへの大規模攻撃に職員12人が関与したとされ、日本やアメリカなど主要な支援国10か国以上が資金拠出の一時停止を表明しました。
UNRWAは、パレスチナ自治区ガザ地区で避難所を運営するなど、支援活動を続けていますが、ロイター通信によりますと、広報担当者は29日「このままでは来月末に支援の停止を余儀なくされる」として、各国に資金拠出の再開を訴えました。
国連は、一部の職員の行為によって、機関全体が処罰されるべきではないとしています。
一方で、AP通信によりますと、イスラエル側は、UNRWAの職員およそ1万3000人のうち、少なくとも190人がハマスなどの構成員だとしていて、非難を強めています。