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ロシアの侵攻から5か月 激しい戦闘が続く中、故郷奪われた避難民は…

2022年7月26日 15:13
ロシアの侵攻から5か月 激しい戦闘が続く中、故郷奪われた避難民は…

ロシアの侵攻から5か月がたったウクライナ。いまも激しい戦闘が続く中、故郷を奪われた避難民は一刻も早い終結を願い続けています。

キーウ近郊の避難所に身を寄せるオリガさん(35)。激しい戦闘が続いた東部・セベロドネツクから、4月に夫や長男と脱出しました。

セベロドネツクから避難・オリガさん「バスに乗って避難する時、近くで砲撃の音が聞こえました。当時、セベロドネツクはすでに廃虚になっていました」

当時、2人目の子どもを妊娠中だったオリガさん。避難先で6月、二男のヤロスラウ君を出産しました。

オリガさん「産婦人科や病院は(砲撃で)破壊されました。夫と『避難していなかったら死んでいたかもしれない』と話しました」

セベロドネツク郊外に残った母とは5月以降、電話がつながらず、知人やボランティアを通じ、ようやく孫の誕生を伝えられたといいます。

涙を流して喜んだという母。しかし今月、知人を通じてある動画が送られてきました。

セベロドネツク郊外に残るオリガさんの母「家には戻らないで。ここには何もない」

ロシア軍に制圧され、壊滅状態になった故郷に、戻らないように諭す母。

ただ、オリガさんはいまの避難先から来月中に移転しなければならず、行き場を失い、途方に暮れています。

オリガさんがいま、求めるのは、子どもたちのための「平和」です。

オリガさん「平和になってほしいです。特に子どもたちが苦しまないように」