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襲撃されケガ「明日はあなたかも」現在の戦地の様子は≪記者中継≫

2023年10月17日 23:22
襲撃されケガ「明日はあなたかも」現在の戦地の様子は≪記者中継≫

イスラエル軍が、パレスチナ自治区ガザ地区への地上侵攻に踏みきる可能性が高まっています。ガザ地区との境界付近の街スデロットから、鈴木あづさ記者に伝えてもらいます。

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ここはイスラム組織ハマスの戦闘員が立てこもった警察署があった場所です。今はがれきも片付けられて、完全にさら地になっています。この町では警報が鳴ってから避難できる時間は15秒しかありませんので、シェルターの前から中継しています。半数以上の人が避難していて、残った人もほとんどが外出はせず、「セーフティールーム」というロケット弾などから身を守る部屋のある家の中に閉じこもっているため、町は静まりかえっています。

こちらでは、あわせて41人の住民らが命を落としました。17日にこちらで取材した自警団に入っていた男性は、7日の朝6時半過ぎに襲撃してきたハマスにピストルで応戦して弾丸がなくなり、狙撃手に撃たれてけがをしました。「きょうは私でも、明日はあなたかもしれない。これはイスラエルとパレスチナだけの問題ではないんです。イスラム勢力のテロはいまや世界の問題です」と訴えました。

また、スデロットの治安責任者の男性は9歳の娘を連れてきていて、「この子が怖がって僕のそばを離れなくなったので、連れてきました。ハマスという存在を完全に消し去ることだけが解決策です」と話しました。

一方で、ガザの負傷者の多くが子どもであることを聞くと、「子どもたちが犠牲になるのだけは避けてほしい。この子たちに平和な未来を約束したいんです」と訴えていました。