イスラエル軍が30万人招集 緊迫続く現地から記者中継
イスラエル軍は、イスラム組織「ハマス」が実効支配する「ガザ地区」への地上侵攻に向け、30万人を招集するなど本格的な準備を開始しました。緊迫した状況がつづく現地から鈴木あづさ記者が伝えます。
◇
ここは、ガザから60キロ北に行ったテルアビブというイスラエル最大の商業都市です。普段は大勢の観光客や買い物客で賑わっているのですが、ハマスによる7日の大規模な攻撃以来、多くの商店が店を閉じ、通りは閑散としています。
街中にも、ロケット弾の爪痕が残されています。南のガザの方角から飛んできたロケット弾は私の目の前にあるこの5階建ての住宅の最上階に直撃して、そのまま路上に止めてあった車の上で炸裂しました。
幸い住人は全員シェルターに避難していて無事だったということですが、路上にはロケット弾に含まれていた金属片が飛び散っていて、こちらの壁に穴をあけているのがわかります。
近所の人は、「いつまたミサイルが飛んでくるかわからないので生きた心地がしない。爆発の衝撃でがれきなどが飛び散るので、なるべく窓のそばに近づかないようにしている」と話していました。
あす13日は金曜日で、イスラム教徒が集団礼拝をおこなう日です。ハマスが各地でイスラム教徒に抗議行動を呼びかけているため、こちらでは緊張が高まっていて、先ほどお話を伺った女性は、「とても怖い、次は私たちだ。毎日枕元にナイフを置いて寝ている」と話していました。