国連事務総長“ウクライナ穀物の安全な輸出”露に求める
ロシアによるウクライナ侵攻で食料危機の深刻化が懸念される中、国連のグテーレス事務総長は18日、ロシアに対しウクライナの穀物の安全かつ確実な輸出を認めるよう求めました。
グテーレス事務総長「ロシアの侵攻は気候変動や新型コロナなど、食料危機の要因を増幅させている」
アメリカ・ニューヨークの国連本部で18日に開かれた食料安全保障に関する閣僚級会合で国連のグテーレス事務総長は、深刻な食料不足に陥っている人は世界で2億7600万人に上っていて、そのうち50万人以上が飢餓状態で生活していると指摘しました。
その上で、「危機を解決するには、ウクライナの食料生産とロシアとベラルーシが生産する食料と肥料が不可欠だ」と述べ、ロシアに対し、侵攻の影響でウクライナが輸出できていない穀物について、安全かつ確実な輸出を認めるよう求めました。