ウクライナ侵攻を続けるロシア軍は東部地方の完全な掌握を目指していますが、ウクライナ側はロシア軍が予備兵も集め、戦力を増強しつつあると警戒しています。

現在、ロシア軍は東部の完全制圧を目指し、要衝セベロドネツクとその近隣の街リシチャンシクなどに空爆や砲撃など集中的な攻撃を続けています。

東部ルハンシク州のハイダイ知事は22日、ロシア軍の攻撃により複数の街が壊滅的な被害を受けていると訴えるとともに、ロシア軍がセベロドネツクなどを包囲するために予備兵も動員して戦力を増強していると指摘しました。

一方、南部ミコライウ州でも22日、7発のミサイル攻撃があったと州知事が明らかにしました。

こうした中、EU＝ヨーロッパ連合加盟27か国は23日と24日にベルギーのブリュッセルで首脳会議を開催し、ウクライナをEU加盟候補国に認定するかを協議する見通しです。

ウクライナのゼレンスキー大統領は、これを前にEUの首脳らに電話をかけ、ウクライナを加盟候補国として認めるよう働きかけを続けていると自らのSNSで明かしました。