“合意”翌日、積み出し港を攻撃か トルコ国防相“ロシア軍から関与していないと伝達” 米長官は強く非難「ロシアの信頼性に重大な疑問を投げかける」
ロシアによるウクライナ侵攻から24日で5か月です。ロシアとウクライナが穀物輸出再開に向け合意した翌日の23日、ロシア軍が積み出し港の一つとなっている南部のオデーサ港にミサイル攻撃を行ったとウクライナ軍が発表しました。
ウクライナ軍は23日、オデーサ港にロシア軍の巡航ミサイル2発が着弾したと発表しました。港の施設で火災が発生し、地元オデーサ州の知事によりますと、複数のケガ人が出ているということです。
ロシアとウクライナはこの前日、トルコと国連が仲介し、滞留している穀物の輸出再開に向けた合意文書に署名したばかりで、オデーサ港は積み出し港のひとつに指定されています。
ウクライナ ゼレンスキー大統領「ロシアは何を言おうが約束しようが、それを実行しない道を探し出すということだ」
一方、トルコの国防相は、ロシア軍からオデーサの攻撃には「全く関与していない」と伝えられたということです。
合意を仲介した国連のグテーレス事務総長は攻撃を非難した上で、関係国の合意の履行をよびかけました。
また、アメリカのブリンケン国務長官も声明で、「攻撃は、合意に対するロシアの信頼性に重大な疑問を投げかけるものだ」などと強く非難し、合意の履行を求めています。