文大統領「統合の選挙に」 最後の新年演説
韓国の文在寅大統領は3日、任期中、最後の新年の演説を行い、およそ2か月後に迫った大統領選挙について、「憎悪と分裂ではなく統合の選挙になれば」と期待感を示しました。一方、日本との関係については言及しませんでした。
文在寅大統領「国の未来を左右する大統領選挙を控えています。国民の生活と国家の未来をめぐって激しく競争し、国民の選択をうける民主主義の祭典になることを願います」
文在寅大統領は3日、演説で次の大統領選挙についてこのように述べた上で、「敵対と憎悪と分裂ではなく、国民の希望を込めた統合の選挙になれば」と期待感を示しました。
北朝鮮との関係については、任期中、「多くの成果があったが進むべき道のりは長い」と述べ、「最後まで南北関係の正常化と平和の道を模索する」と意欲を示しました。
一方で、悪化した日本との関係については言及しませんでした。
文大統領は「成果を発展させて不足を補い、次の政府に跳躍の基盤を譲ることが残された課題だ」と述べ、残る任期が4か月あまりとなる中で“引き継ぎ”を意識した内容が多く盛り込まれました。