中国政府は４日、中国が欧米とは異なる形の「民主主義」を作り上げたとする新たな白書を発表しました。人権問題などで批判を強めるアメリカなどに独自の主張で反論する狙いがあります。

中国政府は４日の会見で「中国の民主」と題する白書を発表しました。白書では「中国は欧米の民主主義のモデルをそのまま模倣するのではなく、独自の民主主義を作り上げた」と独自の主張を展開しています。

その上で「国が民主的かどうかは国民が判断することであり、外部が口を挟むことではない」として中国共産党の一党独裁体制を批判するアメリカなどを念頭に反論しています。

アメリカのバイデン政権は来週、中国などを除く各国を招いて「民主主義サミット」を開く予定ですが、中国としてはこれを念頭に独自の主張で対抗する狙いがあると見られます。