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穀物輸出再開 ゼレンスキー大統領「幻想抱いてはならない」ロシアの妨害警戒

2022年8月2日 14:12
穀物輸出再開 ゼレンスキー大統領「幻想抱いてはならない」ロシアの妨害警戒

ウクライナのゼレンスキー大統領は1日、ウクライナの穀物を積んだ船が出港したことをめぐり、今後もロシアが妨害行為に及ぶ恐れがあると警戒感をあらわにしました。

ゼレンスキー大統領「ロシアがウクライナの輸出妨害をやめるという幻想を抱いてはならない」

ゼレンスキー大統領はこのように述べ、2月の侵攻以降、港を封鎖して穀物の輸出を妨げてきたロシアに警戒感を示しました。

一方で、「結論を出すには早いが前向きなシグナルだ」とも述べ、今後も輸出を進める考えを強調しました。

こうしたなか、アメリカの戦争研究所は1日、東部ドネツク州で親ロシア派が支配する地域にある刑務所が先月末に攻撃を受け、ウクライナ側の捕虜50人以上が死亡したことについて、ロシア軍による攻撃だとする分析結果を発表しました。

ロシア国防省は当時、攻撃はウクライナ側が行ったとし、アメリカから供与された高機動ロケット砲システム「ハイマース」が使用されたなどと主張していました。

しかし、戦争研究所はハイマースの痕跡は確認されず、刑務所の被害状況から「精密攻撃、または内部に仕掛けられた爆発物の結果であることを非常に強く示している」と分析しています。