ロシア含め合意に署名の4者が輸出再開を評価 穀物船がウクライナ出発
ウクライナの穀物を積んだ貨物船の第一便が1日、南部オデーサ港を無事、出発しました。安全航行の合意に署名した4者は、それぞれ歓迎するコメントを出しています。
ウクライナのトウモロコシ、およそ2万6000トンを積んでオデーサ港を出発した貨物船は、2日にはトルコ・イスタンブールに寄港し、立ち入り検査を受けたあと、レバノンに向かう予定です。
国連・グテーレス事務総長「(船に積まれているのは)トウモロコシと希望だ。世界中の多くの人々の希望はウクライナの港の円滑な運営にかかっている」
また、仲介役トルコのエルドアン大統領は、「輸送ルートの構築は外交的成功によりもたらされた。滞りなく継続させるため、あらゆる努力をしている」と、トルコが果たした役割を強調しました。
ウクライナのゼレンスキー大統領は「結論を出すには早いが、前向きなシグナルだ」と話しました。
一方、ロシアのペスコフ大統領報道官も「(出港は)良いニュースだ」と評価した上で、ロシアからの食糧と肥料の輸出についても合意を履行するよう求めました。
ウクライナでは、さらに16隻が出発に向け待機しているということです。