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米国防長官、来年中に辞任する意向を示す

2010年8月17日 10:44

 アメリカ・ゲーツ国防長官が、12年の大統領選挙を待たず、来年中に辞任する意向を明らかにした。

 ゲーツ氏は、ブッシュ政権だった06年12月に国防長官に就任、オバマ政権発足後も留任し、在任期間が約4年になっていることから、近く辞任するのではないかとみられていた。こうした中、ゲーツ氏は外交専門誌のインタビューの中で、「大統領選挙が本格化する12年1月まで留任することは誤りだろう」と述べ、来年中に辞任する意向を明らかにした。国防予算の大幅削減に道筋をつけたことや、アフガニスタンに駐留するアメリカ軍の撤退開始が来年7月に決まったことが背景にあるものとみられる。しかし、現地の治安は一向に改善されず、駐留するアメリカ軍関係者からは撤退開始の時期やペースを見直すべきとの声も上がっている。

 ゲーツ氏が辞任の意向を示したことで、撤退開始の時期やペースに再び遅れが出る可能性も出てきた。