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連帯と友情は永遠に続く~ウルスアさん

2010年10月16日 21:43

 チリの鉱山落盤事故で、救出された33人のうち31人が検査入院を終え、家族の待つ我が家へ帰った。リーダーは「我々の連帯と友情は永遠に続くでしょう」と語った。

 炭鉱内部の映像で、司会を務めるなど明るい性格で知られていたクラウディオ・ヤネスさんは15日、帰宅すると妻・クリスティナさんと熱いキスを交わした。「今は幸せでいっぱいです」と語るヤネスさんは、12年前に結婚したが、挙式していなかった。今回、夫が地下に閉じこめられたことで夫婦のきずなが深まり、救出後に結婚式を挙げる約束をしたという。挙式は12月13日で、自宅ではパーティーが行われ、救出と結婚式の二重の喜びを分かち合っていた。

 作業員の地下での生活では、ある意外なものが作業員たちの楽しみになっていたことがわかった。掘削機の操縦を担当していたダリオ・セゴビアさんによると、地下では、日本企業がストレス解消のために送ったエアパッキン(プチプチ)を楽しんでいたという。セゴビアさんは「(地下では)みんなでプチプチで遊んでいました。僕のは取られてしまったので、これは僕がもらいますよ」と、よほど気に入っているのか、記者が持っていたプチプチを記念に受け取った。

 地元有力紙は、救出を待つ間、食糧が底をつき、3日間絶食状態だったと報じている。こうした極限の状態で皆を励まし続けたリーダーのルイス・ウルスアさんは帰宅後、「こんなことは二度と起きてほしくないが、我々の仲間の連帯と友情は永遠に続くでしょう」と話した。

 作業員の友情で乗り切った鉱山落盤事故。家族が救出を待ち続けた「希望」という名前のキャンプは、17日にミサが行われた後、閉鎖される予定。