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ルノー ナンバー2のCOO辞任申し出了承

2011年4月12日 22:21

 フランス自動車大手「ルノー」のナンバー2が辞任した。産業スパイねつ造事件の責任を取ったもの。

 ルノーは11日、取締役会を開き、ナンバー2のパトリック・ぺラタ氏のCOO(=最高執行責任者)辞任の申し出を了承した。ルノーは今年1月、電気自動車(=EV)開発の機密情報を外部に漏らした疑いで幹部社員3人を解雇し、刑事告訴した。しかし、捜査当局が調べた結果、疑惑は社内調査を担当していた別の社員によるねつ造だったことがわかり、CEO(=最高経営責任者)のカルロス・ゴーン会長が解雇した3人の名誉回復のため、謝罪する事態となった。

 産業スパイ疑惑への対応を指揮していたペラタ氏は、その責任を取ってCOOのポストを退くが、今後はルノー日産グループの他の役職に就く見通し。