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G8サミット、原発推進発言相次ぐ

2011年5月27日 12:13

 フランス・ドービルで行われている主要8か国首脳会議(G8サミット)で26日、原子力の問題について議論が交わされ、フランス・サルコジ大統領が「G8の国の多くが、原子力の代替エネルギーがないと考えています」と述べるなど、各国からは原発推進の発言が相次いだ。

 菅首相はサミットの冒頭、日本の発電量に占める再生可能エネルギーの割合を引き上げることなどを、あらためて表明した。また、原子力については最高水準の安全を目指すと強調し、来年、日本で原子力の安全性をめぐる国際会議を開催することを提案した。

 原子力の問題は今回のサミットの主要なテーマとなっていて、その後行われた討議では、サルコジ大統領が「G8の国の多くが、原子力の代替エネルギーがないと考えています」と述べるなど、各国から原発推進の発言が相次いだ。また、カナダ・ハーパー首相も「再生可能エネルギーはコストが高い。原子力が引き続き重要だ」と述べ、ドイツ・メルケル首相も「首脳宣言で、安全性を高める原則を打ち出すのはいいのではないか」と応じたという。

 首脳宣言で安全性確保に向けてどこまで具体的な合意を導けるかが焦点となる。