アメリカ政府が債務不履行（デフォルト）を避けるため、定められた借金の上限を引き上げなければならない問題で、オバマ大統領は日本時間１日、記者会見し、野党・共和党らと上限の引き上げで合意したことを発表した。

　アメリカでは、政府ができる借金の上限を１４．３兆ドルと定めているが、すでに限界に達していて、２日までに上限を引き上げないと債務不履行になる可能性が出ていた。

　オバマ大統領は日本時間１日に会見し、今後１０年間で１兆ドルの財政赤字削減と引き換えに、借金の上限を段階的に引き上げるなどの内容で、上下両院の与野党が合意したと発表した。

　この法案が共和党が多数を握る下院で可決されるかは流動的な要素もあるが、期限を目前に控え、債務不履行の回避に向けて大きく前進した形。

　これを受け、東京外国為替市場では、ドルを買い戻す動きが強まっている。