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アルゼンチン、債務不履行のおそれ

2014年7月31日 11:11

 南米アルゼンチンの政府が国の借金返済をめぐってアメリカの投資ファンドと対立している問題で、30日、両者の交渉がまとまらず、アルゼンチン政府は債務不履行(=デフォルト)に陥るおそれがある。

 アルゼンチンは2001年に財政破綻した際、1000億ドル(約10兆円)以上の借金を抱えていた。その後、多くの投資家は国債の利払いを条件に返済額の減額に応じたが、アメリカの一部民間投資ファンドは全額返済を迫っていた。これを受けアルゼンチン政府は、全額返済には対応できないとしてファンド側と交渉していたが、交渉期限の30日も話し合いはまとまらず、アルゼンチンはデフォルトに陥るおそれがある。

 アルゼンチンは2001年に財政破綻してデフォルトを宣言して以降、国際金融市場で影響力を失っているため、世界経済に与える影響は小さいと見られている。