スリランカ大統領選 野党党首が当選…緊縮政策の見直し訴え
スリランカの選挙管理委員会は22日、大統領選挙の結果、緊縮政策の見直しを訴えた野党「人民解放戦線」のディサナヤカ党首が当選したと発表しました。
21日に投票が行われたスリランカの大統領選挙では、現政権が財政健全化のために進めてきた緊縮政策への是非が最大の焦点となりました。
開票の結果、選挙管理委員会は22日、野党「人民解放戦線」のディサナヤカ党首が当選したと発表しました。
ディサナヤカ氏は緊縮路線や汚職のまん延を批判し、現状に不満を持つ国民票を取り込みました。
現職のウィクラマシンハ氏は、IMF=国際通貨基金から支援を取りつけ、増税などで財政の健全化を進めましたが、痛みを伴う政策に支持が広がらず3位にとどまりました。
当選したディサナヤカ氏は、国民に負担を強いているとしてIMFと再交渉する方針を掲げていて、日本が主導してきた債務再編にも影響する可能性があり、今後の対応が注目されます。