トランプ前大統領「明らかに選挙妨害」一族企業の不正めぐる民事訴訟で判事と応酬
アメリカのトランプ前大統領の一族が経営する企業による不正をめぐる民事訴訟で6日、トランプ氏が出廷し、判事と応酬を繰り広げました。
トランプ前大統領ら一族が経営する「トランプ・オーガニゼーション」をめぐっては、ニューヨーク州の司法長官が、トランプ氏と子ども3人を提訴し、不当に得た利益2億5000万ドル(約375億円)の返還などを求めています。
すでに裁判所は、トランプ氏らが資産価値を不正に水増ししたことを認定していて、裁判では返還額などが争われています。
トランプ前大統領「明らかに選挙妨害だ。この裁判はばかげている」
トランプ氏は6日、訴訟は来年の大統領選挙への妨害を目的としたものだと主張した上で入廷しました。
アメリカメディアによりますと、トランプ氏は証言台で不正を否定した上で、「政治的な魔女狩りだ」などと批判を繰り返したということです。
これに対し、判事が「ここは政治集会ではなく法廷だ」と苦言を呈し、証言の打ち切りを警告するなどの応酬があったということです。