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ウォール街周辺占拠 訴えていることは?

2011年10月5日 1:28

 「世界金融の心臓部」といわれるアメリカ・ウォール街の周辺に若者たちが集結し、1日には橋を占拠しようとしたデモ隊700人が逮捕されている。世界最大のインターネット交流サイト「フェイスブック」などを通じて集結したというアメリカの若者たちは一体何を訴えているのだろうか。杉山亮記者が報告する。

 デモ参加者が集まる公園には、4日も若者を中心に、たくさんの人々が集まっている。このデモが始まってから約2週間が経過したが、日増しに勢いが増していくのを感じる。

 ここに集まる人の思いは様々だ。大学を卒業しても仕事がないことや、ひどくなる一方の格差社会への怒りで、理由を聞くとほとんどの人が熱く語ってくれる。そこに共通するのは「将来への不安」だ。若者の失業率が高く、20~24歳まででは14.8%に上っている。希望を持ちたくても持てないのが現状だが、だからこそ閉塞感(へいそくかん)をうち破りたいという若者が全米から集まっていると思われる。

 5日には、大規模なデモが予定されている。全米各地でも広がりを見せており、大きなうねりとなる可能性がある。