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米デモ拡大、収まる気配なし 大統領批判も

2011年10月8日 8:51
米デモ拡大、収まる気配なし 大統領批判も

 アメリカの格差拡大と雇用情勢に抗議するデモは収まる気配がない。こうした中、発表された9月の失業率は9.1%と依然、高止まりしている。

 6日に首都・ワシントンにも飛び火した抗議デモは、新たな参加者も加わり、7日も収まる気配がない。建設現場の労働者グループは雇用拡大を訴える一方、オバマ大統領への批判も強めている。

 デモの参加者「オバマ大統領、(雇用増のため)インフラ整備に投資すべきだ」「(Q大統領に言いたいことは?)目を覚まして現実を見ろ。全米の人々が職を必要としているんだ」

 こうした中、アメリカの9月の失業率が発表され、3か月連続で9.1%と高い数値が続いていることがわかった。これに対してオバマ大統領は、自らが提出した雇用対策法案を議会が可決すべきだと強調するしかないのが現状。しかし、法案は野党・共和党の反対で成立のメドは立っていない。このまま9%台の失業率が続けば、来年の大統領選挙でのオバマ大統領の再選は難しくなるとの見方も出てきている。

 高まる国民の不満と動かない議会。雇用問題はオバマ大統領を窮地に追い込みつつある。