ギリシャの財政危機拡大を防ぐため、ユーロ圏の国々が設置した「ヨーロッパ金融安定化基金」の拡充策について、スロバキア議会は１３日、賛成多数で承認した。

　基金の拡充にはユーロ圏１７か国全ての承認が必要だが、最後に残っていたスロバキアの議会では１１日、野党と与党の一部が棄権したために否決されていた。しかし、野党側が早期の総選挙の実施を条件に賛成に回ることで合意し、１３日、あらためて採決が行われた結果、基金の拡充策は承認された。

　これで全ての国の議会での承認が完了し、基金の積み増しや金融機関への支援を可能にする基金の拡充策が実行に移されることになる。