モロッコ地震、懸命な救助活動つづく 落石などで救助届かない場所も
北アフリカのモロッコで8日に起きた強い地震で、生存率が急激に低下するとされる発生から72時間を過ぎた現在も、懸命な救助活動が続いています。
震源に近いモロッコのイミンタラでは、ほとんどの家屋が倒壊しました。12日、フランスやスペイン、カタールなど国外からの救助隊も加わり、救助犬を導入しての捜索が行われました。
捜索に加わった住民「おととい、1人の女性が救出されたのですが、搬送先の病院で亡くなってしまいました」
生存率が急激に低下するとされる発生から72時間を過ぎ、状況はさらに厳しさを増しています。
震源地は、モロッコ中部のマラケシュから南西およそ70キロの山岳地帯です。被災地は山あいの村や集落など広範囲に及び、落石や土砂崩れなどで車が通れない場所も多いため、救助や支援の手が届かない場所も数多く残っています。
モロッコ政府によりますと、これまでに2901人が死亡、5530人がケガをしました。救助や支援をどのように行き渡らせるかが課題となっています。