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アメリカン航空が事実上破綻

2011年11月30日 8:15
アメリカン航空が事実上破綻

 アメリカ第3位の航空会社「アメリカン航空」は29日、日本の民事再生法にあたる「連邦破産法」11条の適用を申請し、事実上、破綻した。負債総額は296億ドル(約2兆3000億円)に上る。

 アメリカン航空は「日本航空」の提携先で、世界50か国に就航している。世界的に景気が悪化する中、燃料費の高騰など運営コストが膨らんだ上、格安航空会社(=LCC)との運賃競争も影響し、赤字決算が続いていた。

 アメリカン航空は、破産法の手続きが進められている間は平常通り運航を続け、マイレージポイントも維持する。また、日本航空も共同運航への影響は出ないとしている。

 アメリカの大手航空会社のほとんどは、破産法の下で再建を進めている。アメリカン航空は自力での再生を図っていたが、経営の改善が遅れており、これを機にコスト競争力を高めていきたいとしている。