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“事故収束”海外メディアの反応は

2011年12月17日 9:02

 野田首相が日本時間16日に「福島第一原子力発電所の事故そのものは収束に至った」と述べ、原子炉が冷温停止状態になったと宣言したことに対する海外メディアの反応は以下の通り。

 アメリカの新聞「ニューヨーク・タイムズ」は電子版で「多くの専門家は政府の発表を疑問視しており、国民の怒りを鎮めるためだけの『勝利宣言』ではないかと懸念している」と伝えた。

 イギリス・BBCは16日のニュースで約3分にわたって放送、事実関係を報じた上で、東京特派員が「冷温停止は今後の非常に長い道のりの一里塚に過ぎない」とコメントした。

 また、ドイツの有力な雑誌「シュピーゲル」はオンライン版で「『東京電力』にはいいが、国民には意味がない」と伝え、「冷温停止状態という言葉は、事故時に使う言葉ではない。平常性を取り繕ったものだ」との専門家のコメントを紹介している。