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中国外務省、金総書記死去に哀悼の意を表明

2011年12月19日 16:47
中国外務省、金総書記死去に哀悼の意を表明

 北朝鮮・金正日総書記の死去を受け、北朝鮮の最大の支援国・中国が19日午後にコメントを発表した。中国外務省は報道官談話で「金総書記が不幸にして亡くなったことに驚いている。中国は深い哀悼の意を示す。北朝鮮人民に弔意を送る」としている。

 北京にある北朝鮮大使館は、国旗を半旗にした。大使館員ら関係者が慌ただしく出入りしている。NNNの取材に対し、泣きながら建物の中に入る人の姿や花束を持つ人の姿などが見受けられる。その後、中国外務省関係者が乗ったとみられる車列も入った。

 朝鮮半島の安定を最も重視する中国は、最高権力者の金総書記の死去による動揺で北朝鮮の不安定化を避けたいと考えている。北朝鮮が崩壊に至るなどした場合、大量の難民が押し寄せて、中国国内の安定を損なうおそれもある。北朝鮮との国境にある中国東北部・遼寧省丹東では、住民の話によると、中国で警備が強化されるとともに北朝鮮側でも銃を持った軍人の数が増えたということで、緊張が高まっている。