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露外相 シリア大統領と会談

2012年2月8日 8:20

 反体制派への弾圧が続くシリアで、事態打開のためロシアのラブロフ外相が7日、シリアのアサド大統領と会談した。会談でアサド大統領は、反体制派との対話の仲介をロシアに求めた。

 ロシアのイタル・タス通信などによると、会談でアサド大統領は「全ての反体制派と対話する用意がある」とした上で、対話の仲介をロシアに求めた。これに対し、ラブロフ外相は「努力する」としながらも、「対話の実現には反体制派により強い影響力を持つ国の協力も必要」と述べた。

 一方、欧米諸国は、シリアとの対話のチャンネルを閉ざしつつある。首都・ダマスカスにある大使館を閉鎖したアメリカに続き、イギリスが6日に大使を召還、フランスも7日、大使を召還すると発表した。背景には、国連でシリアへの非難決議案がロシアと中国の拒否権発動により廃案になったことへの抗議の意味合いもあるとみられる。