「#口を開いたビンドゥンドウン」に中国SNSで失望の声が広がる 大会側は「偽物」と否定
中国国営テレビの番組で、北京冬季五輪のマスコット「ビンドゥンドゥン」が低い男性の声で言葉を発したことに、SNSでファンたちから「幻滅した」などの失望の投稿が相次ぎました。大会組織委員会は公式サイトで「あれは偽物だ」と否定しました。
■「#口を開いたビンドゥンドウン」がSNSで話題騒然に
北京五輪のマスコット「ビンドゥンドウン」の人気度が上昇する中、8日夜、中国国営テレビの番組に「ビンドゥンドウン」が登場し、低い男性の声で「皆さんに代わって質問があります」と言葉を発し、その後、オンラインでつないだ選手に対し、「好成績を祈っているよ」と声をかけたということです。
よく聞くと、その声は中国の東北地方の訛りも入っていて、SNSなどで「何だよ。ビンドゥンドウンは東北地方出身のおじさんか。幻滅した」と失望の声が相次ぎ、ウェイボーでは「#口を開いたビンドゥンドウン」で一時トレンド入りし、波紋が広がっています。
■「ビンドゥンドウンには性別はない」とデザイナーが話す
ビンドゥンドウンのデザイナー曹雪さんによると、「五輪の公式マスコットが『ジェンダーニュートラル』という規定があるため、ビンドゥンドウンには性別がない」ということです。
「ビンドゥンドウン」が声を発してしまうと、性別が分かることにつながるということで、数日前に「ビンドゥンドウン」が日本テレビの情報番組「スッキリ」に生出演した際にも、終始無言をつらぬいたといいます。
■大会側は公式サイトで「偽物」と否定火消しに躍起
SNSで「#口を開いたビンドゥンドウン」の炎上ぶりを受けて、大会組織委員会は、ウェイボーの公式サイトで「あれは偽物だ」ときっぱり否定するコメントを公表しました。
また、ファンの「ビンドゥンドウンはしゃべってはいけない!」という怒りマーク付きの投稿に対し、「我々はいつしゃべったのか?」と、公式マスコットに代わって「声」ではなく、「文字」で反論をしました。
「ビンドゥンドウン」にまつわる話題はまだ続きそうです。