日本EEZ内にミサイル落下 米高官「地域の平和と安定損なう」と非難
中国が台湾周辺で始めた軍事演習で、弾道ミサイル5発が日本のEEZ(=排他的経済水域)に落下したことについて、ホワイトハウスの高官は4日、「地域の平和と安定を損なう」と非難しました。
カービー戦略広報調整官「日本政府は、中国のミサイル5発が排他的経済水域に落下したと発表し、重大な懸念を表明した。中国の行動が地域の平和と安定を損なう一例だ」
カービー調整官はその上で、「中国政府の挑発的行動は、大きく緊張を高め、現状を変更しようとする試みだ」と述べ、中国のミサイル発射を厳しく非難しました。
また、オースティン国防長官が、台湾の東側、フィリピン海で活動していた原子力空母「ロナルド・レーガン」に対し、この海域に留まり、情勢を監視するよう指示したと明らかにしました。
さらに、今後数週間のうちに、アメリカ軍の航空機や艦船が、国際法に基づいて台湾海峡を通過するとしています。
一方でカービー調整官は、緊張の高まりを避けるため、今週実施予定だった、ICBM(=大陸間弾道ミサイル)の発射実験を延期したと明らかにしました。