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イラン、核燃料の“自前製造”可能に

2012年2月16日 1:45

 核兵器開発疑惑が持たれているイランは15日、初めて国産の核燃料棒を実験用の原子炉に装着する映像を公開した。これが事実とすれば、イランは原料を燃料化するまでの過程を自前で完結させる能力を持ったことになる。

 国営テレビが15日に公開した映像には、アハマディネジャド大統領が見守る中、首都・テヘランにある医療用の実験用原子炉で燃料棒が実際に装着される様子が映し出されている。イランは先月、初めて国産での核燃料棒の製造に成功したと発表していることから、これらが事実だとすれば、イランは原料を燃料化するまでの全ての過程を国内で完結できることになったことを意味する。

 また、国営テレビは、ウラン濃縮を加速させる新世代の遠心分離機の開発にも成功したと伝えている。これにより、今後、イランがウラン濃縮を進める可能性がさらに高まったとも言え、アメリカなどが反発を強めるのは必至の情勢。