×

日韓情報協定 韓国が締結直前に延期を要請

2012年6月29日 21:06

 安全保障に関する情報の共有に向け、日韓両政府が29日に締結する予定だった日韓秘密情報保護協定について、韓国側が直前になって延期を申し入れた。

 この協定は、北朝鮮の核開発やミサイルなど、安全保障に関する秘密情報を共有するとともに、その情報を他国へ提供することや目的以外に使用することを禁止するもので、日韓両政府は29日午後に締結の予定だった。韓国の外交通商省によると、29日午後、日本側に対し、韓国の国会での協議が必要だとして延期を申し入れたという。

 協定をめぐっては、韓国の与党・セヌリ党が、国民の合意が得られていないなどと29日になって締結の延期を要求。韓国政府はこれに配慮した形。

 協定の締結が直前になって延期となるのは異例のことで、藤村官房長官は「今日中のサインを期待したが、残念だ」と述べた。