北朝鮮は１０日、韓国からの水害支援に対し、その内容を話し合うための実務協議に応じると韓国側に伝えた。

　北朝鮮の国営メディアは、今年６月から先月までに大雨や台風で２００人以上が死亡し、２３万人が被災したと伝えている。韓国政府は今月３日、北朝鮮側に支援の意思を伝え、赤十字同士の接触を提案していた。

　韓国統一省によると、北朝鮮側は１０日、韓国からの提案について、具体的な品目と数量を明らかにするよう求めるとともに、文書などを通じた実務協議に応じることを伝えてきたという。韓国政府は支援には対価を求めないとしているが、今回の協議を李明博政権への批判を強めている北朝鮮との対話のきっかけにしたい意向があるとみられる。