連休明けの北京 駅前に大量の自転車 地下鉄駅“封鎖”で…
大型連休が明けた中国の北京で、自転車の需要が高まっています。感染拡大を受けて、北京の地下鉄60か所以上の駅が封鎖されたためです。
◇
感染者の増加を受け、厳しいコロナ対策が続く中国・北京。6日朝、地下鉄の駅前には驚きの光景がありました。
記者(中国・北京、6日)
「これから通勤ラッシュを迎えるんですが、駅前にはこのように大量の自転車が用意されています」
なんと、自転車が台車に山ほど積まれていたのです。
積まれていたのはシェアサイクル用の自転車です。スタッフが自転車1台1台を念入りに消毒していました。
整理スタッフ
「コロナが原因で一部の駅が封鎖されたからね。だから、こうして自転車を多めに置いているのさ」
現在、北京市内の地下鉄では感染拡大を受け、60か所以上の駅を“封鎖”しています。その影響で、自宅や勤務先の最寄り駅が使えなくなった人も多く、大型連休が明けると自転車の需要が急増したのです。
自転車で通勤する人
「普段は(自転車を)使いません。駅が封鎖されたので」
一方で、自転車を置きに来る人も次々と現れ、歩道をふさいでしまう状態となっていました。
また、感染拡大への警戒の強化は、公衆トイレでも見られました。
記者
「北京の街中に数多くある公衆トイレ。一部のトイレでは、利用する際、(2次元コードを)スキャンするよう求めるようになりました」
実は北京市では、公衆トイレの利用者の間で感染が広がったとされるケースが浮上しています。そこで、利用前に携帯のアプリで移動履歴などを確認する仕組みを取り入れたのです。
まさに生活の隅々にまで影を落としつつある中国のゼロコロナ政策。それでも、習近平国家主席は改めて「ゼロコロナ政策」を堅持する方針を表明しました。
その理由について「中国は人口も高齢者も多く、医療資源が不足しているため、政策を緩和すれば多くの重症者や死者が出る」としています
一方、中国国営メディアなどによりますと、今年9月に浙江省の杭州市で開催を予定していた「第19回アジア競技大会」の延期が決定しました。新型コロナウイルスの感染拡大の影響だということで、延期後の開催時期は未定です。