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ダウ平均、89ドル安「財政の崖」懸念で

2012年11月28日 9:37

 27日のアメリカ・ニューヨーク株式市場で、財政問題に関する発言などを受けて、ダウ平均株価は前日比89ドル24セント安い1万2878ドル13セントで取引を終えた。

 有力調査機関「コンフェレンス・ボード」が同日、11月の消費者信頼感指数を発表し、3か月連続で上昇したことが明らかになった。これは08年2月以来の高い水準だが、市場では、財政問題に対する警戒感が根強く残っており、売りが優勢となっている。アメリカでは現在、年末に大型減税の打ち切りと歳出削減の開始が重なる「財政の崖」の回避に向けて協議が続いている。しかし、民主党、共和党の主張の対立で、協議がほとんど進展していないことが議員から伝えられると、株価は下落し続けた。

 ハイテク株中心のナスダック総合指数は前日比8.99ポイント低い2967.79となっている。