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落下の隕石、大気圏突入前は重さ1万トンか

2013年2月17日 2:22

 ロシア中部・ウラル地方に落下した隕石(いんせき)は、約1万トンの重さがあったとみられることがわかった。

 隕石落下による被害は少なくともロシアの4つの州と隣国・カザフスタンに及んでおり、ガラスの破片などで約1200人がケガをした。また、インタファクス通信によると、約4500棟の建物が被害を受けた。

 氷点下の気温の中、1100人余りの作業員が復旧にあたっているが、被害額はチェリャビンスク州だけでも30億円に上るとみられている。

 今回落下した隕石の大きさについて、NASA(=アメリカ航空宇宙局)は、大気圏に突入する前で直径15~17メートル、重さは約1万トンとの推定結果を明らかにした。爆発の威力は、広島に投下された原爆の30倍以上に上る約500キロトンで、ここ約100年では1908年にシベリアに落下した隕石に次ぐとみられている。