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露隕石落下 チェリャビンスクで学校再開

2013年2月18日 19:04

 15日にロシア中部で起きた隕石(いんせき)落下事故で、チェリャビンスクで18日、隕石の落下以降休みとなっていた学校が再開した。

 市内では361もの学校が窓ガラスが割れるなどの被害を受けた。修理が終わったのはそのうちの半数弱ということだが、使う教室を制限したり暖房で寒さをしのいだりして授業を再開している。

 地元大学の調査チームは、チェリャビンスク近郊にある凍結した湖にあいた穴の周辺で採取した黒い物体が隕石であることを確認し、湖の名前にちなんで「チェバルクリ隕石」と名付けると発表した。

 破片は約50個見つかっており、大きさは数ミリ程度、成分は約10%の鉄を含むコンドライトだという。専門家によると、コンドライトは地球上にはない成分だということで、これにより見つかった破片は隕石だと結論づけられる。

 さらに調査チームは、まだ水中に直径約50センチの隕石が残っている可能性があると指摘している。今回初めて隕石そのものが確認されたことで、今後、科学的な解明に向けた進展が期待される。