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エジプト軍 大統領に事実上の辞任を要求

2013年7月4日 7:25

 モルシ大統領と反大統領派が激しく対立するエジプトで、軍は日本時間4日朝に声明を発表し、モルシ大統領が「国民の要求を満たさなかった」として事実上の辞任を求めた。

 エジプト・シシ国防相は日本時間4日午前4時から国民向けにテレビ演説を行い、憲法の一時停止を宣言、モルシ大統領に代わる暫定統治の仕組みを発表するなど、事実上の辞任を求めた。

 「(きのうのモルシ大統領の演説が)国民の希望に応えていなかった。そのため、私たち軍が全ての諸派と協力して国民の希望に対応する義務が生じた」-シシ国防相はまた、最高憲法裁判所の長官が大統領の職務を代行し、できるだけ速やかに大統領選挙を行う方針を明らかにしている。

 反政府デモ隊が埋め尽くす首都・カイロのタハリール広場では、声明の内容が伝わると花火が打ち上げられた。

 一方、モルシ大統領は交流サイト「フェイスブック」で「発表は軍によるクーデターだ。私は今も大統領だ。解任は拒否する」などと反発を示している。モルシ大統領が現在、どこにいるのか、身柄が拘束されていないのかなど、詳しいことはわかっていない。