エジプトで日本時間４日夕方、軍のクーデターによって解任されたモルシ大統領に代わり、最高憲法裁判所のマンスール長官が暫定大統領に就任した。

　首都・カイロの最高憲法裁判所で日本時間４日午後６時過ぎから行われた就任式で、マンスール暫定大統領は「軍は自己の利益のためではなく、民意のために手をさしのべた」と述べ、政権交代の正統性を強調した。

　軍は政権移行を混乱なく進めるため、カイロ市内などに展開している。

　また、地元メディアによると、モルシ氏の出身組織の最高幹部が逮捕されるなど、治安当局もモルシ氏支持派への圧力を強めている。一方、これに反発する支持派との衝突で、３日から４日にかけ１０人が死亡するなど各地の混乱が続いている。