新しいアメリカ大使として１５日に日本に着任するキャロライン・ケネディ氏は１２日、アメリカ・ワシントンの日本大使公邸で開かれた壮行会に出席し、大使としての意気込みを語った。

　アメリカ・ワシントンの日本大使公邸で開かれているキャロライン・ケネディ氏の壮行会は、ケリー国務長官といった大物を始め、たくさんの関係者が詰めかけ、満員となっている。

　没後５０年を迎えても、いまだにアメリカ内外で敬愛を集めるケネディ元大統領の長女であるキャロライン・ケネディ氏の強みは、抜群の知名度と好感度。集まった日米外交関係者約５００人の前でケネディ氏は、日米同盟の強化に全力を尽くすと意気込みを語った。

　ケネディ氏「この重要な任務を誇りに思います。同盟強化と相互理解を深めるため、一生懸命働くことを約束します。日本で働くことが待ちきれません。日本でお会いしましょう」

　その一方で、ケネディ氏に外交経験はない。また、国務省幹部も「日本については、まだ分からないことが多い」と認め、この日も記者団からの質問には一切応じなかった。

　ケネディ氏といういわば「特別な存在」をどのように日米関係の発展に結びつけるのか。日本政府の知恵と手腕も問われることになる。