英仏、水際対策強化を発表 中国からの入国者に陰性証明提出求める
中国で新型コロナウイルスの感染が急拡大していることを受け、イギリスとフランスは30日、中国からの入国者に対し陰性証明の提出を求めるなど水際対策の強化を発表しました。
ロイター通信によりますと、イギリス政府は30日、中国からの入国者に対し、出発前2日以内の陰性証明の提出を求める対策を発表しました。来月5日から実施するということです。
フランスも開始時期は未定ながら、出発前48時間以内の陰性証明の提出を求める対策を導入するほか、来月1日より、中国から入国者を対象に無作為に選びPCR検査を行うということです。
中国では当局が発表する感染者数や死者数が実際より大幅に少ないとみられ、実態が不透明なこともあり、各国で水際対策を強化する動きが相次いでいます。
こうした中、WHO=世界保健機関は、中国の保健当局の高官と感染状況などをめぐり30日に協議を行ったと声明で明らかにしました。
中国側に対し、医療機関への影響や死者数など、感染状況についてより具体的な情報の定期的な共有を求めたほか、WHOとして支援する意向も伝えたということです。
これに対する中国側の反応は明らかになっていません。