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ウクライナ外相、カンボジア訪れ支援訴え ASEAN諸国との関係強化が狙い

2022年11月11日 0:41

ASEAN(=東南アジア諸国連合)の関連首脳会議に合わせて、ウクライナの外相が10日、カンボジアを訪れ、支援を訴えました。ロシアに及び腰とされるASEAN諸国との関係強化が狙いです。

ウクライナのクレバ外相は10日、ASEANの関連首脳会議が開かれるカンボジアを訪れ、東南アジアとの友好条約に調印しました。

一連の首脳会議を機に、ロシアに及び腰とされる東南アジアとの関係を強化したい狙いがあり、「ASEANの政治的な支援が重要だ」と訴えました。

しかし、ロシアのウクライナ侵攻では、ベトナムとラオスが国連のロシア非難決議を棄権するなど、ASEAN諸国では立場にばらつきがあります。

地元メディアによりますと、ウクライナのゼレンスキー大統領は、ASEAN首脳会議でのビデオ演説を求めていましたが、加盟国で合意できず、実施が見送られたということです。

13日には、アメリカのバイデン大統領やロシアのラブロフ外相が出席する東アジアサミットが開かれ、ロシアのウクライナ侵攻も協議される見通しです。

一方、ロシア側が撤退すると発表したウクライナ南部ヘルソン州のドニプロ川西部地域では、州都ヘルソン市から30キロに迫る町に、ウクライナ軍の兵士が入ったとする動画がSNSに投稿されました。

別の動画では、隣のミコライウ州でもロシア軍の占領下にあった町をウクライナ軍が奪還し、住民が歓迎したとする様子が確認できます。

ゼレンスキー大統領は、ヘルソン市の奪還に向け慎重に前進しているとしています。